珊瑚大好き!つくしの日記帳

ミドリイシについてあーでもないこーでもないと考え込んでいきます。

RTN/STNとの戦い

こんばんは、つくしです。


調子の悪い60センチ水槽ですが、このところ回復の兆しが見えてきました。それに伴いテンションも持ち直してきたので早速日記でも書いておきます。


SPS水槽の調子がダウンすると必ずといっても良いほど見舞われる感染症、いわゆるRTN/STN。一般的にはビブリオ感染によるものと言われています。そして進行の早いものがRTN、遅いものをSTNと言い分けているようです。


例に漏れずうちでも発症しました。感染部分からなるべく離れた箇所でポキッと折ってまた一から育てるのが一番の得策ではありますが、テーブル系のミドリイシ にはこの方法は使えません。そこで今回試して見たのは感染部分を瞬間接着剤で塗り固める方法です。
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こんな感じで根元を一周ぐるっと感染してしまった箇所を塗り固めました。


それから1ヶ月
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部分的に再発した箇所もありましたが丸々一周の感染に耐えれれなかったこのミドリイシ も小規模の感染には自身の隔膜糸とミューカスでねじ伏せる事が出来たようで、その後収束しました。今では接着剤を共肉が覆ってくるまで回復して一安心。
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このミドリイシ は3センチほどの枝一本から6年育てて大きくした大切な個体だったので感染を食い止める事ができて本当に良かったです。
その他いくつも同じ方法で感染を食い止める事が出来た個体があります。
ただ、サンゴが免疫反応を全く起こす事なく一気にベローンってくるケース(典型的なRTN)には対応できませんが。。

で、今回使用した接着剤はこれです。
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めっちゃオススメ。


それにしても免疫反応を起こすもの、起こさないものの違いってなんなんでしょうね。想像ですが、一般的な動物と同じ様に過去に一度病原菌と対峙した事があるサンゴには免疫反応が備わっており、その免疫の有る無しがそれぞれSTNとRTNの違いになって現れてるって事なのかなぁ。
観察してみたところRTNはサンゴ自身全く気付かずいつのまにか大量の病原菌が共肉内に入って中から破壊されている、そしてSTNの場合は病原菌は共肉内には入っておらず、際で食い止められているような感じに見受けれました。

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水槽全景。白化個体を出したり水回りを優先してトリミングしたりしてなんだか寂しくなりました。