フラグタンク割れる!
こんばんは、つくしです。
ある日、水槽の前を歩いていると、スマホを床に落としたみたいな音がしたんです。
文字で書くとバシンみたいな感じでしょうか。その時はあれ?
なんか落とした?
何の音やろ?
ま、気のせいやろw
空耳ね、本当にあるんだねーw
くらいの軽い気持ちでその場を後にしました。
その後しばらくして音のことなんてすっかり忘れたころ、何気なくreefer350裏のフラグタンクのメンテをしに行った時ちょっとだけ床が濡れているのに気付きました。
あれ?水漏れか?
ふとフラグタンクを見てみると驚愕の光景が。
フロー管から左底面まで一直線にひびが入り、水がしたたり落ちてるではありませんか。
因みに画像は一通り慌てふためき、パニックになりながら残っていたコーキング剤を塗りたくってなんとか水漏れが止まった後の物です。
パニクってたので水漏れ中の画像などありません。ネタ的には良いのでしょうけど。
水漏れ自体は止まりましたが、念には念を入れ梱包テープで上部を補強してます。
その後すぐにチャームさんで代わりの同サイズ(900×450×450)の水槽を発注。
15,000円くらいでしょうか。安いです。
30年近く前の水槽と比べると最近の水槽はよくできてます。
ガラス厚も新水槽は8ミリくらいあり、交換前の物と比べると2倍以上ある感じです。
結果論ですが、こんなことなら古い水槽使わずに新品加工すれば良かったですよね。
ガラス厚の薄さに見合わない無理な設計が割れた原因かと推測してます。
で、これが新しく設置したフラグタンクの全貌です。
皆さん、ガラス水槽の加工の際はこうならないよう細心の注意で行いましょう。
フラグタンク拡張
あけましておめでとうございます。
今のフラグタンクが微妙なため、正月休みを利用して拡張工事をしました。
フラグタンクは、文字通りフラグを育てながら色揚げまで行う場所なので、本水槽と同等かそれ以上の良好な環境が必要です。
今までのフラグタンクも本水槽と水を共有していましたが、やはり給水量の関係なのか、水流の関係なのかシステム上の問題なのか定かではありませんが、イマイチと言わざるを得ませんでした。
なので思い切ってサイズアップすることにしました。
従来のフラグタンクサイズ600×350×450(約80ℓ)
から900×450×450(約180ℓ)へのサイズアップです。
これにより総水量も500ℓオーバーとなり、環境の安定に寄与してくれることでしょう。
というわけでますは2×4材をホムセンで買ってきて水槽台作りです。
途中ビスが足りなくなり、ホームセンターを往復するトラブルもありましたが、順調に完成しました。
水槽本体は余っていたものを使いました。
次は作業のクライマックス、ガラスの穴あけです。
と、またトラブル発生!
ホールソーとドリルチャックの径が合わなくて、ホールソーがインパクトに付かない!
しょうがないのでまたホームセンター行きましたw
流石に3回目は店員さんの視線が多少気になりますねぇw
因みに上画像の黒いやつが以前のもの。
その上が買ってきたもの。
1番上はガラス用ホールソー。
気を取り直して穴あけ開始です。
こうやって水をかけながら穴あけします。
断末魔のようなものすごい音がします。
割れることなく無事穴が開きました。
今までこの穴あけビットを使って10個ほどガラスに穴開けてますが、未だ割れたことはありません。
次は配管作業です。
丸穴の空いた四角いはプレートは補強材です。
完成。
内側はこうなってます。
外側はこんな感じです。
排水管の根本の強度が心配だったので補強しておきました。
ここで小休止。後一息です。
水を入れつつシリコンの乾燥を待ちます。
ここで1日目終わり。
翌日、満水まで水を入れ、
サンプに移していたフラグたちを戻します。
幸いフロー管も水漏れなく作動しました。
作業終了です。
お疲れさまでした!
魔改造照明
こんばんは、つくしです。
愛用していたATI sunpower t5が故障したのでスペアに取ってあったオプティマスをベースに使い、LEDとT5のハイブリッド照明を作りました。
オプティマスはこんな照明です。
ATIと同じT5管が使えますが管同士の間隔がかなり狭いです。
↓
これにバータイプのLEDをたくさんくっつけて褐虫藻養生スペクトルの照明を作ってしまおうという魂胆です。
T5に近い柔らかい光のLEDが作りたかったので、3528や5050と呼ばれる小さなものをテープ基盤に大量に実装して構成してみました。
↓これが3528素子です
これをちまちまちまちまハンダ付け。
その数ざっと2000オーバーw
1年近くかかっております笑
完全にどうかしちゃってるのはわかってるんですが、珊瑚の反応が見たくてしょうがなかったので頑張れました。
↓ 作業風景
で、完成した物体(左側)
↓
↓点灯試験
因みに波長の方は同じ福井在住アクアリスト、あっきー氏にお任せで、僕は指示通りにひたすら奴隷のようにハンダ付けをしました笑
で設置完了。
↓
LEDとT5のハイブリット化自体は2020年7月から徐々に行ってますので、結果はすでに出ています。
色上がり、成長ともに素晴らしいです。
LED2000発ということでLED特有のマルチシャドウも皆無で、サンゴの枝の奥まで優しく照らしてくれます。
当初は1素子が小さすぎて出力が出ないんじゃないかと不安もありましたが、水面付近でPPFD500以上出ており、出力面はクリアーしました。
波長について その4
こんばんは、つくしです。
前回までのタイトルと違いますが一応続きです。
なんせ世の中鬼滅鬼滅で、ポ○モン×ワ○ピースみたいなタイトル書くのもなーってなってきまして...
ということで、前回は褐虫藻が光合成を行う最適な波長について書きましたが、その波長のみを当て続ければサンゴは問題なく飼えるのかもしれませんが、色揚げまで目指すならある程度のストレスを与えなければいけません。
ではどのようにしてストレス反応を起こさせるのでしょうか。
https://www.reef2reef.com/ams/following-the-masters-part-two.301/
そこで見つけたのがこの記事。
ここでは偉大なリーフマスターたちの照明スケジュールについて触れています。
ざっくり要約して書きますが、
①1日3時間メタハラをつける
②LEDのMAX出力で1時間ストレスをかけてその後休み時間が1時間、その後またMAXに戻るを1日中繰り返す
③1日8時間(サンゴ水槽としては短め)MAX出力後は真っ暗
マスターそれぞれ独自の方法でスケジュールを組んでいるのが分かりますが、大多数のマスターが①の方法をとっているようです。
①のスケジュールをもうちょい具体的に言いますと、照明点灯時間一日13時間前後で、大半の時間は、T5やバーLEDで弱めの光でじんわり照らして褐虫藻に光合成をさせ、エネルギーを蓄えさせます。
そして1日で3時間ほどメタハラを点灯してサンゴに強光を浴びせ、ストレスをかけるわけですね。
ラディオンなどのシステムLEDでは1日の大半を70%設定にしておいて3時間のみMAX出力にすると言った具合でしょうか?
これにより光合成で得たエネルギーの一部を使い、メタハラの強光に耐えうるよう、蛍光タンパクを増産するというわけだと思います。
うまく考えられていますよね。
photo byあっきー
カスミチョウチョウウオが飼いたい!
こんばんは、つくしです。
このところ波長のお話ばかりだったので、
今回はちょっと志向を変えて新しくお迎えした水槽メンバーのお話です。
波長のお話は、書きたいことにおぼれそうなほどたくさんありますので、
次回以降、書きまくるつもりです。
例えば、T5照明の波長の素晴らしさとか書けたらいいなと思ってます!
本題です。
僕がこの趣味を始めたとき、まず初めに飼育したかったのはチョウチョウウオ、ヤッコ、ミドリイシです。
ヤッコはフレームエンゼルとシマヤッコを飼いました。
どちらも数年で☆にしてしまいましたが。。
ミドリイシは現在挑戦中。
唯一まだ手も付けられていないのが、
チョウチョウウオ飼育です。
勝手な解釈かもですが、チョウチョウウオって
・白点に弱い
・サンゴを食べる
・リーフタンクで飼われてる写真をほとんど見ない
ってな感じでリーフタンクにはNGのイメージがあります。
これにびびって今まで手付かずだったわけです。
でも、実はリーフタンクでもいける種類はあるはずと思って、調べてみると
ハタタテダイ、アミメチョウ、トゲチョウ、チェルモン、フエヤッコ、カスミチョウそれとティンカーズやバーゲスとかのロア亜族といわれる深場もの。
このあたりは食性的に大丈夫そうだということがわかりました。
このなかで個人的に気になったのはカスミチョウです。
でもどういうわけか、
カスミチョウがサンゴ水槽に収容されている写真はおろか、
サンゴ水槽で飼えます的な情報が皆無なんです。
それどころか大体どこの紹介サイトでもサンゴと混泳不可ってなってます。
「カスミチョウ/サンゴ」とかで検索しても完全ノーヒットです。
人気がないのか、飼育困難なのか、実はサンゴもうっかり食べてしまうのか。。
ネガティブな考えばかりが浮かびます。
しょうがないので苦手な英語で検索してみました。
「Pyramid butterflyfish/reef safe」
でぐぐってみると、出てきました!
あたかもreef safeってワードを知ってるぶって書いてますが、調べまくってる途中で覚えました。
勉強になりました。
このreefs.comってサイト、
波長の回でも散々お世話になってますが、
かゆいところに手が届く素晴らしいサイトですね。
日本語版とかあったらいいのに。
早速グーグル先生に翻訳してもらうと。(一部補正済)
Hemitaurichthys polylepis はChaetodontidae科
グレートバリアリーフの北から日本、東からハワイの範囲の中央太平洋と東インド洋、ドロップオフの深さ10〜130フィート(3〜40メートル)の外側のリーフエリアの周りに生息。
体長約7インチ(18 cm)で最大サイズに達します。
通常、推奨されるタンクの最小サイズは100ガロン(400 L)です。
ヒレは黄色で、体はほとんどが白です。白色と黄色のヒレで三角形を形成し、これがピラミッドバタフライフィッシュの名前の由来です(ちなみに和名のカスミチョウチョウウオは水中が霞んで見えなくなるような大きな群れを作ることから名付けられたそうです)。
魚が成熟するにつれて、頭の色は暗くなる傾向があります。
チョウチョウウオは維持が難しく、サンゴ礁の水槽には不向きであることが知られています。
ピラミッドはこれらのカテゴリのいずれにも分類されません。
私の意見と個人的な経験では、ピラミッドは管理が容易であり、十分な食料が提供されている限り、リーフタンクで混泳可能です。
野生では、ピラミッドは雑食性で、主にプランクトンを食べています。
飼育下では、フレークやペレットを簡単に食べるでしょう。一般的な魚の餌で十分です。
これらの種の最も興味深い特徴の1つは、それらを単独で収容してはいけないことです。
少なくとも2〜4匹を維持することをお勧めします。
ピラミッドバタフライフィッシュは、
魚を購入するときに私たちが求める条件のほとんどを備えています。
順応しやすく、餌もよく食べ、リーフセーフで、神経質でなく、攻撃的でもありません。
より攻撃的な魚と一緒に収容できます。
さらに、、50から100 $と高値ではありません。
これらすべての理由から、私はこの魚は過小評価されていると思います。
はい、もう飼うしかありません。
到着。
早速水合わせ。
1.020から1.025まで比重を上げるので慎重に。。
リーファー350純正の足し水用水槽を水合わせに使いました。
水合わせ中にメディフィッシュをあげてみると、
パクパク食べてくれて異常なしを確認。
その後、でかい魚に殺されはしないかとドキドキしながら放流しました。
すぐにパウダーブルーが幅寄せしに来ましたが
、
カスミチョウも負けじと背びれのトゲで威嚇。
パウダーブルーもすぐに戦意喪失したのか、
それ以上の攻撃もなし。
現在混泳1週間ちょい、
まだまだ痩せ気味ですが、
お手製の生餌をものすごい勢いで食べてますので一安心といったところです。
さすがはプランクトン食なだけあって、水中を漂う餌を目にもとまらぬ早業でキャッチしますね。
それにしてもこの魚、サンゴ礁のイメージにぴったりで、1匹いるだけで水槽のサンゴ礁感が一気にアップしました。
価格も1000円ちょっと(国内の方が安い!)とヤッコなんかに比べたら激安な点もすばらしいです。
いまのところサンゴはおろか、カーリーさえも完全無視でまさしく「リーフ・セーフ」な魚です。
記事によると複数飼いを推奨しているので、あと1~2匹追加しようかな。
波長マスターにおれはなる!!!その3
こんばんは、つくしです。
こちらはUSAミドリイシの
ORA Red Planet(左)とRR Pink Cadillac(右)。
ミドリイシのUSAシグネチャーコーラルなんて一生飼えないと思ってたんですが、
ちょい前ですが、ゲット出来ました!!
ほんと嬉しいです。
ショップさんの熱意にマジで感謝です!!
Pink Cadillacはまだまだですが、
Red Planetは結構本気出してきた感じです。
写真には上手く写っていませんが、鮮やかなイエローも乗ってきてます。
こういう緑に傾かない完璧なイエローって好きなんですよね!
はい、それでは、前回の続きです。
青色のみの照明で問題なくミドリイシが飼えると
ドクターティムが断言していましたので、
前回作った褐虫藻の吸収スペクトルのグラフから青以外をばっさりカットしてみました。
それがこちら↓
え?ほんとにこれでいいの?って僕は思いましたが、
これでいいみたいです。
これがミドリイシをストレスフリーに育てる波長らしいです。
まあ、最近の新型のLEDも青主体なので、間違っては無いんでしょう、きっと。
400nm以下のUVについては、
赤よりも水中深くまで透過する特性があるので、
グラフの数値として特に弄ったりはしなかったのですが、
ここについては再検討が必要かもしれません。
ここまでのお話、あくまでストレスフリーにサンゴを飼うならという前提で書いています。
しかし、生き物を買うにあたって、完全にストレスフリーにする必要があるのか?という疑問がここで生まれます。
僕の体験談ですが、美ら海水族館に行った時のこと。
ちょうどサンゴ水槽の前で図々しくも、飼育員さんを捕まえてあれこれ質問をしたことがありまして、
飼育員さん曰く、
魚飼育において、必ず週に一回餌をあげない日を設定し、
わざとストレスを与えることにより、
魚の生存本能を刺激し、
結果として健康に長生きするとのことでした。
なるほど、これは一理あると思います。
畑の野菜や花なんかでも、あまり肥料を与えすぎると病気や害虫に弱くなるという理屈も聞いたことあります。
いわゆる「つるぼけ」というやつですね。
この理屈がそのままサンゴに当てはまるかは分かりませんが、
検討する余地はありそうですね。
次回はその辺も含めて、
実践編を書こうかなー、なんて考えてます。
このシリーズ、予想外に長くなってしまいましたが、もうちょっとお付き合いいただけると嬉しいです。
波長マスターにおれはなる!!!その2
こんばんは、つくしです。
えー、次回の続きですが
まずは訂正箇所から。
前回の表ですが、こっちを参考にしてください。
↓
ワードファイルを画像に変換して貼り付けましたが、ますます見ずらいです。
時間がないのでこのままでいきます、すみません。
因みに赤字部分が訂正(一部追加)箇所です。
そして、この表の情報と前回ブログ冒頭に貼り付けた、
光合成色素別の吸収スペクトルを合体させると。。。
こんなグラフができました!
けっこうざっくりした数値でグラフ化していますので、
精度は?ですが、大きな間違いは無いと思います。
これで、褐虫藻が吸収する光のスペクトルデータが得られたということになりますが、
このままの状態の光をサンゴに当ててしまうと、いろんな問題が起きてきます。
その問題点については、偉大なるドクター・ティムが語っております。
要約すると、
- 青のみ、青赤、赤のみの照明下で6ヶ月飼育実験をしてみると、青のみの時最も成長し、青赤の時はまあ現状維持、赤のみの時は衰退した。上記の結果から、サンゴの成長に必要なのは青のみ
- 赤色光は褐虫藻に吸収されるが、この刺激は光合成の緊急ブレーキとして作用する。緊急ブレーキシステムは南国の強烈な直射日光によって光合成が暴走すると、活性酸素が大量に生成され、その毒性から自身を守るために存在する。
- 浅瀬のサンゴに強光は必ずしも必要ない。浅瀬のサンゴが強光下で生きているのは、光に対するハイレベルな防御システムを持っているためであり、これは他の生物が生きていけない過酷な環境に対応し、勝ち残った生物の究極の姿ともいえる。(←かなり偏見も入ってますw)
これらの情報を僕が作ったグラフに当てはめ、
結論としてサンゴがもとめている波長は。。。
すみません、時間切れです。
まあ半分結論は出てますが次回に続きます。。
おやすみなさい。